JALモバイルはマイラーにおすすめ！リアルな評判と口コミ、料金＆開発者への独自取材

そんな方にぴったりの新サービスが、2025年4月に登場したJALモバイルです。

JALモバイルは、日本航空とIIJが共同開発した格安SIMサービスで、毎月のスマホ利用だけでJALマイルが自動で貯まるのが最大の特長です。

JALを頻繁に利用するビジネスパーソンや、ポイ活を無理なく続けたい方にとって、まさにおいしいサービスといえるでしょう。年1回の無料旅行も夢ではありません。

この記事では、JALモバイルの料金プランや評判、メリット・デメリット、申し込み手順まで解説します。

さらに、開発者インタビューから見えた裏話や開発のこだわりも紹介します。

JALモバイルとは？仕組みと特徴を解説

スマホを使うだけで、JALのマイルが毎月自動で貯まる新しい通信サービス「JALモバイル」。

2025年4月9日に、JAL（日本航空）とIIJ（インターネットイニシアティブ）の共同開発によって誕生した、通信とマイルを融合させた初の格安SIMです。

JALユーザーはもちろん、格安SIM初心者や出張が多いビジネスパーソンにも注目されています。

JALモバイルの料金プラン

JALモバイルの料金プラン
料金プラン （ 詳細な内訳）	850円（2GB）〜 3,900円（55GB）
通話料金	11円/30秒
初期費用	最大3,746円
最低利用期間 （解約料）	なし
通信回線	ドコモ、au
申し込み方法	オンライン
決済方法	クレジットカード

料金プランのデータ容量別の料金は以下のとおりです。

JAL×IIJが手がける信頼性の高い通信サービス

JALモバイルは、航空会社JALと、格安SIM業界で長年高評価を得ているIIJによる共同開発です。

IIJは法人向けを中心に通信インフラを支えてきた企業で、回線の安定性や速度には定評があります。

JALは、飛行機に乗ってマイルを貯めるだけでなく、スマホを使って日常からマイルを積み上げる新たな価値の提供を目指しています。

この2社の強みを融合させることで、スマホの通信費が旅への投資に変わる新しいライフスタイルが実現しました。

ドコモ・au回線に対応、通信も快適で安心

JALモバイルは、格安SIMながら通信品質にもこだわり、ドコモ・auの回線から選べるのが強みです。

対応端末や使い方の幅が広く、ライフスタイルに合わせた柔軟な運用が可能です。

エリア・端末・使い方を問わず、格安でも安心して使いたい人にぴったりです。

スマホを使うだけでマイルが毎月自動で貯まる

JALモバイルなら、スマホを使っているだけでマイルがどんどん貯まります。

飛行機に乗らなくても、契約しているだけで自動的にJALマイルが貯まるのが魅力です。

上記の場合、合計で最大毎月150マイルが手に入ります。

JALをよく使う人はもちろん、これからマイルを貯めたい人にも嬉しい仕組みです。

JALモバイルのリアルな評判や口コミ

JALモバイルに関するリアルな評判や口コミを抜粋して紹介します。

X（Twitter）に掲載されている悪い評判、良い評判も含め、ありのままのリアルな声をお届けします。

これからJALモバイルの利用を検討している方は、契約前に評判を確認しておくことをおすすめします。

良い評判｜JALマイルが貯まる特典付き

JALモバイルを申し込んだユーザーからは、「コスパが良い」「マイルが貯まってお得」といった好意的な声が広がっています。

JALモバイルは低価格でのデータ利用に加えて、JALのマイルやLSPが自動的に貯まる特典が評価されています。

特にJALユーザーやマイラーにとっては、スマホを使うだけで旅行につながる実用的なメリットが魅力となっているようです。

良い評判｜UQから乗り換えてコスト半減

サブ回線をJALモバイルに変えたぜぇ。これでUQモバイルで2000円台だった月額料を半額近く削減できて更に毎月150JALマイル貰えるぜぇ🛫 

— てっかん@買取業者×投資家 (@tekkan_fudosan) April 19, 2025

JALモバイルにサブ回線を切り替えたことで、通信費の削減とJALマイルの獲得という二重のメリットを感じている利用者の声が紹介されています。

旅行好き・マイル派には特に嬉しい設計で、実用性とお得感を兼ね備えたプランとして注目されています。

良い評判｜「どこかにマイル」が年間1,500マイルで使える

JALモバイルの登場に驚きつつも、その旅行好きにはたまらない特典内容に惹かれるユーザーの声が広がっています。

JALマイルをよく使う人にとっては、実質無料に近いマイルで航空券を取れるという点は非常に魅力的です。

「料金そのままで旅行特典がついてくるなら、乗り換えない理由がない」と感じた方も多いようです。

悪い評判｜通信元のセキュリティ不安で様子見

JALモバイル良さげかな？と思ってたけどちょっと様子見かな？ https://t.co/Y0MMyzECRo

— 50代オヤジのぼやき (@Wildheart413Www) April 15, 2025

JALモバイルに興味を持っていたものの、親会社のIIJに関する情報漏えいのニュースを受けて、不安を感じているユーザーもいます。

サービス自体には魅力を感じていたが、回線元のIIJで大規模な情報漏えいの報道でセキュリティ面に不安を感じ、契約を見送ったといった意見が見られます。

セキュリティ体制の信頼回復が、JALモバイルの普及には不可欠といえるでしょう。

悪い評判｜時間帯によって通信速度が厳しい

JALモバイルを利用中のユーザーからは、混雑時の通信速度に不満を感じるという声も寄せられています。

JALモバイルこの時間の速度も結構厳しいね💦来月からは5ギガのプランに変更して、サブ回線とします📱　メインは楽天モバイルに。 pic.twitter.com/LNx8ewX7Hj

— JAL JGC修行中✈️ 川崎フロンターレサポ🐬 (@frt_r10m) May 10, 2025

格安SIM全体に共通する課題でもありますが、JALモバイルも例外ではなく、ピークタイムの速度低下は避けられない可能性があります。

メイン利用を検討している方は、用途や時間帯に応じたプラン選びと、他回線との併用も視野に入れるのが賢明です。

悪い評判｜JALらしさゼロの内容に「手抜き感が残念」

JALモバイルを契約したユーザーから、「ブランドの個性がまったく感じられない」という不満の声があがっています。

JALモバイル届いたけど、パッケージもsimカードもシステムもIIJの使い回し😭JALのひとかけらもなく、なんのひねりもなく非常に残念で手抜きすぎる🤔せめてJALモバイルのパッケージくらいは最低限作るべき⚠ pic.twitter.com/o1apmU9CnG

— あんざい (@anzaisun) April 16, 2025

航空会社としてのブランド価値を活かしきれていないことが、ユーザーの体験価値を下げているという印象です。

私も上記のとおり実際に契約しましたが、IIJmioと同じデザインのものでした。

価格や特典だけでなく、ユーザーの気分を高めるような演出や工夫も、今後の改善ポイントといえるでしょう。

JALモバイルが合わないと感じる方におすすめの格安SIMは以下のとおりです。

JALモバイルは安いの？おすすめ格安SIM5社と徹底比較

JALモバイルとおすすめ格安SIM5社を比較
格安スマホ会社	月額料金 （データ通信量）	通話	通信回線	支払い方法
JALモバイル	850円〜3,900円 （2GB〜55GB）	国内：11円／30秒	ドコモ au	クレジットカード
楽天モバイル	1,078円〜3,278円 （3GB〜無制限）	国内：通話かけ放題	楽天モバイル au	クレジットカード デビットカード 口座振替 楽天ポイント利用
LINEMO	990円〜2,970円 （3GB〜30GB） ※ベストプランV 通話5分無料	国内：通話5分無料 ※ベストプランV	ソフトバンク	クレジットカード 口座振替
ahamo	2,970円/4,950円 （30GB/110GB） 通話5分無料	国内：通話5分無料	ドコモ	クレジットカード 口座振替
ワイモバイル	2,365円〜5,115円 （4GB〜35GB）	国内：22円／30秒	ソフトバンク	クレジットカード 口座振替
mineo	1,298円〜2,178円 （1GB〜20GB）	国内：22円／30秒	ドコモ au ソフトバンク	クレジットカード

JALモバイルと他のおすすめ格安SIM5社を比較しました。
» 格安SIM・格安スマホのおすすめランキング

料金や通信量、通話料金、対応回線、支払い方法に注目しまとめています。

データ容量｜JALモバイルと格安SIMを比較

格安スマホ会社	データ通信量	速度制限時の最大速度	月額料金
楽天モバイル	3GB〜無制限	制限なし	1,078円〜3,278円
ahamo	30GB/110GB	1Mbps	2,970円/4,950円
JALモバイル	2GB〜55GB	不明	850円〜3,900円
LINEMO	3GB〜30GB	1Mbps	990円〜2,970円
mineo	1GB〜20GB	1.5Mbps	1,298円〜2,178円
ワイモバイル	4GB〜35GB	300kbps〜1Mbps	2,365円〜5,115円

安さだけでプランを選ぶと、月の途中で速度制限がかかって、データの追加購入が必要なこともあります。

データ量と安さで選ぶなら、格安SIMで唯一、無制限プランのある楽天モバイルがおすすめです。

最大14,000円分の楽天ポイントがもらえるキャンペーンについて「楽天モバイルの三木谷キャンペーンで最大14000ポイント【いま一番おトク！】」で詳しく解説しています。

通話料｜JALモバイルと格安SIMを比較

格安SIMを選ぶ際は、通話料金を比較することも重要です。

格安スマホ会社	月額料金 （データ通信量）	通話	通信回線
楽天モバイル	1,078円〜3,278円 （3GB〜無制限）	国内：通話かけ放題	楽天モバイル au
LINEMO	990円〜2,970円 （3GB〜30GB） ※ベストプランV 通話5分無料	国内：通話5分無料 ※ベストプランV	ソフトバンク
ahamo	2,970円/4,950円 （30GB/110GB） 通話5分無料	国内：通話5分無料	ドコモ
JALモバイル	850円〜3,900円 （2GB〜55GB）	国内：11円／30秒	ドコモ au
ワイモバイル	2,365円〜5,115円 （4GB〜35GB）	国内：22円／30秒	ソフトバンク
mineo	1,298円〜2,178円 （1GB〜20GB）	国内：22円／30秒	ドコモ au ソフトバンク

通話をよくするのであれば、通話かけ放題の楽天モバイルや通話5分無料のLINEMOやahamoを選ぶ方がいいでしょう。

契約後に後悔しないためにも、プランの通話料金をきちんと比較し、納得できる格安スマホを選びましょう。

あわせて読みたい

楽天モバイルの三木谷キャンペーンで最大14000ポイント【いま一番おトク！】 楽天モバイルの三木谷キャンペーンを使うメリットは？ 三木谷キャンペーンのポイントはいつもらえる？ 三木谷キャンペーンの注意点は？ 楽天モバイルの三木谷（従業員紹...

JALモバイルの評判からわかるメリット

JALモバイル最大の魅力は、格安SIMの利用料金に応じて、JALのマイルが貯まる日本初の仕組みです。

たった1,500マイルで国内線航空券が手に入る

JALモバイル会員なら、国内線特典航空券がどこかにマイルがおトクに手に入ります。

「どこかにマイル」とは

JALマイレージバンクの国内線特典で、往復 7,000 マイルの一律料金でJAL便に乗れるミステリーツアー型特典航空券です。
予約時に 4 つの行き先候補が提示され、申し込みから 3 日以内に JAL が最終行き先を決定してメールで通知してくれます。
行き先は羽田・伊丹／関空・福岡・新千歳／丘珠発着の直行便が対象で、「偶然の旅」を楽しめる設計になっています。

通常7,000マイル必要な「どこかにマイル」の特典航空券が、JALモバイル会員なら1,500マイルで交換可能です。

25GBプランで10ヶ月継続すれば達成できるため、スマホを使うだけで実質無料の国内旅行に行けます。

最安月850円のわかりやすいプラン

JALモバイルは、最安月850円から使えるわかりやすい料金プランが魅力です。

すべての人にぴったりの料金プランが選べます。

JALモバイルは、音声SIM以外にもデータSIMやeSIM対応で、ライフスタイルに合わせて柔軟に選べます。

マイル＋Life Statusポイントが毎月貯まる

JALモバイルは、スマホ料金の支払いで、JALマイル & Life Statusポイント獲得 というユニークなしくみが魅力です。

JALマイルとは

JALマイレージバンク（JMB）の通貨。特典航空券、座席アップグレード、e JALポイント、WAONやPontaへの交換などに使える。

Life Statusポイントとは

2024 年開始の JAL Life Status Program で使う生涯実績ポイント。
保有数に応じて JMB elite／JGC入会資格／Star グレード（1〜6 Star）を決定。マイルのような特典交換には使えない。

たとえば10GB音声SIMなら、契約だけで初回ボーナスがもらえ、月々の支払いでもマイルとポイントが蓄積されていきます。

項目	年間獲得数
初回ボーナスマイル	500マイル
毎月のマイル	600マイル （50×12）
シークレットマイル	最大1,200マイル
Life Statusポイント	12ポイント
合計	最大2,300マイル＋12LSP

スマホ代は消えるだけから未来の旅行に変わる体験を、JALモバイルで始めてみましょう。

今のスマホがそのまま使えて、ドコモ・au回線で安心

JALモバイルなら今のスマホがそのまま使えます。

通信は全国的に広く展開されているドコモ・au回線を利用しているため、都市部はもちろん、地方でも安定した接続が可能です。

ドコモ・au回線で5G対応だからサクサク繋がって時間帯による速度制限もありません。

回線品質	ドコモ・au回線使用 MVNOの中でも高水準の安定性
通信速度	混雑時間帯でも動画視聴・SNSがスムーズ
利用可能エリア	全国99.9%カバー
5G	対応（無料）

料金をおさえたいけど、通信が遅いのはイヤという方には、JALモバイルは非常に安心できる選択肢です。

余ったデータは繰り越し可能、家族でのシェアにも対応

JALモバイルは、余ったデータを翌月まで繰り越し可能なうえ、家族間でのデータシェアにも対応しています。ムダを減らしながら、柔軟に使えるのが特徴です。

自分はあまり使わない月がある、家族でまとめて使いたい方にも、ムダのない通信プランが実現できます。

海外旅行に便利な＋αのJAL特典も

JALモバイルには、海外旅行や出張をサポートする＋αの特典も用意されています。JALならではの会員限定サービスが魅力です。

海外利用に役立つJAL特典一覧
特典	内容
海外Wi-Fiレンタル優待	提携会社のレンタル料金が割引に
旅行キャンペーン参加権	JAL公式の渡航応援キャンペーンに応募可能
会員限定の海外特典・割引	ホテル・観光地での特典や割引が使えることも

スマホ＋マイルだけでなく、スマホ＋旅行特典も実現できるのがJALモバイルの強みです。旅行好きな方には特におすすめです。

JALモバイルの評判からわかるデメリット

JALモバイルには多くのメリットがありますが、申し込み前に知っておくべき注意点やデメリットも存在します。

少容量プランではマイルがほとんど貯まらない

2GB・5GBプランは料金が安くても、マイルはごくわずかです。

JALマイルを効率よく貯めたい方は、10GB以上のプランを選ぶのがおすすめです。

「どこかにマイル」は条件付きの特典

「どこかにマイル」はJALモバイル契約者向けの魅力的な特典ですが、いくつか注意点があります。利用前に条件を確認しておきましょう。

気軽な旅にぴったりな反面、行き先を自分で決めたい、地方空港を使いたい人にとっては不便に感じる場面もあるかもしれません。

通信とマイルの窓口が異なるためサポートがややこしい

JALモバイルは、IIJとJALが共同で提供しているサービスのため、問い合わせ内容によって担当窓口が異なります。

JALモバイルの問い合わせ窓口
問い合わせ内容	担当窓口	内容
通信・契約・料金プラン・SIM再発行など	IIJmioサポートセンター （0570-09-4400）	通信速度の相談、プラン変更、MNP手続き、SIM紛失時の再発行
マイル積算・シークレットマイル・Life Status ポイント（LSP）・JALクーポンなど	JALマイレージバンク事務局（JAL） （0570-025-039）	マイルが付かない／遅い、LSP残高確認、特典航空券「どこかにマイル」の利用方法

ひとつの窓口で全部まとめて聞けないので、少しややこしいと感じる人もいるかもしれません。問い合わせの前に、どちらに聞くべきか確認しておくと安心です。

実績が少なく、ユーザーレビューも限られている

JALモバイルは2025年4月に始まったばかりの新サービスなので、情報がまだ少ないのが現状です。

「本当におトクなの？」「使い勝手はどう？」と不安な方は、実際に使っている人のレビューを確認してから申し込むと安心です。

【インタビュー内容を公開】JALモバイルの担当者に独自取材

「通信費でマイルが貯まったら嬉しい」そんな一言から、JALの新たな挑戦が始まりました。

2025年4月にスタートした「JALモバイル」は、インターネットイニシアティブ（IIJ）の回線を活用し、毎月の通信利用でJALマイルが貯まる仕組みを導入しました。

これまでにない通信×マイルの融合サービスとして注目を集めています。

注目は、年1回限定で利用できる特典「1,500マイルで“どこかにマイル”」。通常より少ないマイルで国内旅行を楽しめることから、サービス開始直後にもかかわらず、当初の計画を大きく上回る200％超の申し込みを記録しました。

本記事では、JALマイレージ事業部の中心メンバー坂本氏への独占インタビューを通じて、この事業構想が生まれた背景や、半年という短期間でリリースを実現できた裏側、IIJとの提携理由、そして“マイル経済圏”の今後の展開について詳しく掘り下げます。

通信サービスに参入したきっかけ

――JALモバイル様がモバイル通信サービス市場への参入を決めた背景と、市場調査などから得られた課題認識や気づきについて教えていただけますでしょうか。

坂本氏　私が所属しているのは「マイレージ事業部」という部門で、私たちの部門ミッションとしては、「JALのマイルを日常的に貯めやすく、日常的につかいやすくする」ということを掲げております。

この観点から、日常の中でマイルをどうやって貯めてもらえるかを検討する中で、「人が必ず払う固定費」に着目しました。その中でも、私たちがまだ十分にアプローチできていなかったのがモバイル通信費だったんです。

通信費は多くの人にとって毎月必ず発生する支出ですし、そこでマイルが貯まると喜んでいただけるのではないか、という発想が出発点となりました。

――構想が出てからサービスとして形になるまでには、スムーズに決まっていったのでしょうか。

坂本氏　「モバイル通信でマイルが貯まったら嬉しいよね」という初期のアイデアが生まれてから、実際にどのパートナー企業と手を組むか、今回ご一緒しているIIJ様（インターネットイニシアティブ）と決まるまでには、約3〜4か月ほどでした。その間には社内での調整やパートナー各社との検討も含まれていて、少し時間をかけました。

ただ、全体としてはそこまで長期にはならず、構想から正式な動き出しまでを含めても、半年〜半年ちょっとくらいの期間で進行しています。2024年の夏〜秋頃には企画がスタートしていて、現在に至っているという流れです。

企画からサービス開始までの流れ

――「企画からサービス開始までの流れ」についてお伺いできればと思います。具体的には、アイデア検討 → 技術選定 → テスト → 本番リリースという一連のステップの中で、どのようなプロセスを踏まれたのか、教えていただけますでしょうか。

坂本氏　始まりとしては、私たちJAL側から「マイルが貯まるモバイルサービスをやりたい」という構想が出たところからスタートしています。その構想の段階で、「どんなサービス設計にすれば、日常的にマイルを貯めていただけるのか」という点を検討しました。

そこから、ある程度の概要がまとまってきた段階で、並行して「これを実現してくれそうなパートナー企業はどこか」という視点で企業選定に入っていったという流れです。

その後、パートナー企業が決まった段階で、具体的な技術仕様やサービス内容の設計に入っていきました。この設計は、私たちJALと、パートナーであるIIJ様との共同で進める形になりました。

パイロットテストについては、社外ユーザーへの大規模テストは実施しておらず、あくまで社内メンバー間での動作確認やテスト運用のみで確認を行い、その上でリリースという流れになりました。

――その中で、最終的にIIJ様をパートナーとして選ばれた決め手はどのような点だったのでしょうか？

坂本氏　IIJ様に決めた理由は大きく2つあります。

1点目は、価格の市場競争力が非常に高かったことです。たとえ特典が豪華だったとしても、通信料金が高くなってしまっては本末転倒です。お客様目線で「今より通信費が安くなって、かつマイルも貯まる」という実感が得られるような、そうした実質的な価格メリットがあるという点を重視しました。

2点目は、商品ラインナップが非常に豊富だったことです。IIJ様は、データ容量が2GBから最大55GBまで、細かく選べるようになっており、合計8種類の容量プランが用意されています。

また、データ専用プランや音声通話付きのプランなど、用途別にも対応しており、たとえば「2台目用に持ちたい」「子どもに持たせたい」といったニーズにも応えられる柔軟な構成ができる点も、非常に魅力的でした。

そのような理由から、IIJ様と一緒に取り組ませていただくことになりました。

マイルが貯まる仕組みの発想

――「モバイル利用でマイルが貯まる」という独自特典の発想についてお伺いしたいのですが、これはどのようなユーザーの声や社内議論から生まれたアイデアなのでしょうか？

坂本氏　実は1つ目の質問とも重なる部分があるのですが、私たちは常々「固定費でマイルが貯まることが、マイルの貯めやすさに直結する」と考えています。すでに当社では、「JALでんき」や「JALひかり」といった固定費サービスにマイル付与を組み合わせた取り組みを行っており、非常に好評をいただいております。

そうした中で、「これらに並ぶような“もう1本の柱”を育てたい」という思いが、今回のモバイル通信でのマイル付与の発想につながっています。

また、JALでんきなどをご利用いただいているお客様からは、「通信サービスでもマイルが貯まったら嬉しい」といった声が多く寄せられていました。こうしたお客様の生の声が、サービス設計の方向性を後押ししてくれました。

――「1,500マイルで“どこかにマイル”がつかえる」といった特典もあると伺ったのですが、これについてもJALモバイル独自の施策として考えられたのでしょうか？

坂本氏　はい、まさにその通りです。「1,500マイルでどこかにマイルがつかえる」というのは、JALモバイル限定の独自特典として企画したものです。通常の「どこかにマイル」は、7,000マイルで国内のどこかへの往復航空券に交換できるサービスなのですが、今回のJALモバイルでは、「年に1回限定」という条件をつけたうえで、1,500マイルで利用可能としました。

これは、通常のどこかにマイルでも非常にお得だと感じてくださる方が多く、人気の高い商品です。ただ、7,000マイルという必要数は、初心者の方にとっては少しハードルが高いとも感じていました。

そこで、JALモバイルを通じてマイルを初めて貯め始める方にとっても、分かりやすく、つかいやすい“出口（マイルのつかい道）”を用意することで、より親しみやすく、継続的な利用につながると考えました。この特典はその発想から生まれたもので、既存商品の「特別仕様」として設計し、サービスとセットで展開しています。

au・ドコモ回線を選んだ理由

――今回採用された「IIJのau・ドコモ回線」について伺います。IIJ様はau・ドコモ回線のどちらも提供されていますが、両方を提供している理由や、ソフトバンクなどの回線を採用しなかった理由があれば教えてください。

坂本氏　パートナーのIIJ様がもともとau回線・ドコモ回線の両方をユーザーに提供できる体制を取っていました。そのため、私たちJALとしては、「あえてどちらか一方に絞る」という判断はせずに、IIJ様の仕組みにそのまま乗る形で、ユーザーに選んでいただける方式を採用しました。

私たちの方で「ドコモを選ぼう」「auにしよう」という判断をしたわけではなく、IIJ様の柔軟な提供形態に準じた形となります。

――今後ソフトバンクなど他回線の導入予定については、どのような見通しをお持ちでしょうか？

坂本氏　ソフトバンク回線についても、今後IIJ様が提供を開始されることになれば、私たちもそれにあわせて導入する可能性はあると思っています。

ただ、現時点でJALモバイル側から積極的に「この回線を追加したい」と要望を出す予定はないです。あくまで、IIJ様の動きに合わせて「自然な形での拡充」が実現できれば、という考え方をしています。

社内外のチーム体制と連携、苦労・成功のポイント

――「社内外のチーム体制」についてお伺いできればと思います。具体的には、日本航空本体・IIJ様・JALマイレージバンク社など、それぞれどの部署がどんな役割を担っていたのか。さらに、連携の中で苦労した点や成功した要因についても、教えていただけますか。

坂本氏　今回のプロジェクトにおいて、主に関わっていたのは以下の3社になります。

• 日本航空（JAL）本体の「マイレージ事業部」
• JALマイレージバンク社
• インターネットイニシアティブ（IIJ）

私が所属するマイレージ事業部が、今回の企画の主導部門でした。「日常でマイルを貯めやすくする」という構想自体も、この部門から始まっておりまして、サービスの基本構想や方向性の策定を担当しています。JALマイレージバンク社は、グループ会社としてオペレーション面やマイルシステムとの連携など、実務的・技術的な部分を担当しました。

この2つの部署は普段から連携が密で、ほぼ一体的に動いているようなイメージです。この2社がJALグループとして全体の企画と実装を担い、そこにIIJ様が通信サービス提供の専門パートナーとして参画する、というチーム体制になっていました。

――IIJ様は、どの段階から関わられていたのでしょうか？

坂本氏　IIJ様はかなり初期の段階からです。私たちJAL側で「マイルが貯まるモバイルサービスをやりたい」というラフな構想が固まりつつあるタイミングで、「その実現にふさわしいパートナーは誰か」という検討に入りました。

その際、IIJ様を含め複数の企業様にお声がけをしてお話を伺っていたのですが、IIJ様からは非常に前向きかつ実践的なご提案を数多くいただきました。

たとえば、

• 「JALのお客様目線で、こんな特典があると嬉しいのでは？」という視点からの商品アイデア
• 「通信サービスを提供する上で、この品質担保は欠かせません」という技術面での助言

こういった商品性と技術性の両面でのご提案・議論を重ね、共同で検討・設計してきた流れになります。IIJ様は単なる回線提供者というよりも、“共に商品をつくりあげるパートナー”という立ち位置でした。

法規制・業界ルールへの対応

――「法規制・業界ルールへの対応」についてお伺いします。MVNO免許の取得や、マイル付与に関するルール整備などの過程で、直面された課題や、その克服方法などがあれば、教えていただけますでしょうか。

坂本氏　私たち日本航空としてMVNO免許を取得したわけではありません。その代わりに、総務省への「電気通信事業法に基づく届出」は行っております。これは、「通信役務（通信サービス）を提供するにあたっての届出」という位置付けで、法令に沿った形での対応です。

あくまで今回のJALモバイルにおけるJALの立場は、IIJ様が提供する通信サービスの商品を、一緒に販売・展開していく“販売パートナー”という位置づけとなります。

自社がMVNOとして通信設備を保有・運営するのではなく、既存MVNO（今回で言えばIIJ様）の仕組みを活用し、商品設計やマイル付与の部分で独自性を加えていく、というアプローチです。

したがって、制度面でのハードルは比較的抑えられており、通信事業そのもののルールをゼロから設計する必要はなかったという点は、今回のプロジェクトを進めやすくしてくれたポイントでもありました。

マイルのリユースと将来像 〜JALの経済圏ビジョン〜

――「マイルのリユース」や「将来のビジョン」についてお伺いできればと思います。マイルを航空特典だけでなく、通信や日常サービス、マイル交換といった形でどう活用していくか。そして、それを通じてどのような新たな経済圏を構築していきたいと考えているか、ビジョンがあれば教えてください。

坂本氏　私たちは今、「JALマイルライフ」という構想を進めておりまして、これはマイルが“日常の中で貯まり・つかえる世界”を広げていくビジョンです。

生活のさまざまな場面でマイルをつなげていこうとしています。

たとえば、すでに展開されているサービスだけでも

• 電気・ガス → JALでんき／JALひかり
• EC → JAL Mall（ジャルモール）
• 健康 → JAL Wellness & Travel（歩くことでマイルが貯まる）
• 金融 → JAL NEOBANK（銀行機能との連携）

といった形で、マイルを「航空」にとどめず、「ライフスタイルの軸」として使っていただけるように広げてきています。JALモバイル（今回のモバイル通信）も、まさにその流れのひとつとして位置づけています。

つまり、航空会社として“年に1回”だったお客様との接点を、“365日”へと広げていく。それが、私たちの描いている未来像であり、JALマイルライフ構想の中核的なビジョンです。

通信、エネルギー、金融、健康、買い物など、あらゆる日常の活動の中でマイルが循環し、価値を持つ世界を作っていくことで、単なるポイントプログラムではなく、JALというブランドを軸にした“暮らしのエコシステム”を目指しています。

――今後、JAL Mallのようなサービスの広がりの中で、新たに生まれてくる事業などもあるのでしょうか？

坂本氏　すでに今現在も新たなサービスを2つほど構想中でして、まだ詳細はお伝えできないのですが、今後もマイルを中心に据えたサービスの拡大は進めていく予定です。

チームとして最も誇りに思うこと

――今回のJALモバイル事業をゼロから立ち上げる過程で生まれたチーム文化や学び、また今後大切にしていきたい価値観や姿勢などがあれば、教えていただけますでしょうか。

坂本氏　今回のJALモバイルの立ち上げは、これまでの「JALでんき」や「JALひかり」などのサービスとは、社内の動き方や体制が大きく異なっていたというのがまずひとつの特徴です。

これまでは、私たちマイレージ事業部と、JALマイレージバンク社、そして外部パートナー様との“三社間での連携”によって進行していたプロジェクトが多かったのですが、今回はそれにとどまらず、JAL本体のさまざまな部門と広く連携する取り組みとなりました。

その背景には、「本当にお客様が求めているものとは何か？」という原点に立ち返る意識がありました。マイルを貯めていただいているお客様は、貯めること自体が目的ではなく、「マイルをつかって、航空券を少しでもお得に手に入れたい」などという、具体的な夢や目的を持ってくださっている方が多いんです。

だからこそ私たちは、「貯める」サービスを増やすだけでなく、“つかう”体験を価値あるものにする、つまり出口設計にも力を入れるべきだと考えました。

その一例が「1,500マイルで利用できる“どこかにマイル”」です。このどこかにマイルの優待や「フライト利用時のマイル優遇特典」など、JAL全体を巻き込んだ設計を実現するためには、航空券を扱う航空関連の主管部門との連携が不可欠で、通常のプロジェクトでは関わらないような社内のメンバーとも調整が必要でした。

ただ、私たちは「お客様のために絶対必要だ」と信じて、社内外に働きかけ、全社を動かすプロジェクトとして推進していきました。

もちろんその過程では、「スケジュールが遅れるかも」といった不安や懸念もありました。しかし、私たちはそうした不安よりも、「本当にお客さまが求めているものが提供できるように、まずやってみよう。やってから考えよう」という前向きな姿勢で挑戦し続けました。

結果として、JAL本体の各部署の方々やIIJ様も、本当に親身になって協力してくださり、「お客様にとって意味のあるサービスを作ろう」という共通の目的のもと、プロジェクトを実現することができました。

この、「お客様のために誠実に行動しよう」という思いこそが、チームとして最も誇りに思っていることですし、今後も変わらず大切にしていきたい価値観です。

契約数の状況について

――契約数についてはまだ公表されていないと思いますが、現時点での進捗や反響はいかがでしょうか？

坂本氏　おかげさまで非常に好調です。

当初立てていた計画の200％を上回る契約数を獲得できており、想定以上の反響をいただいております。

SNSなどで「JALがモバイル事業！？」という意外性のある反応も多く見られましたが、それと同時に「実際に契約してみた」というポジティブな行動、「特典の利用を楽しみにしてる」といったお声をいただき担当の励みになっています。

まだまだ立ち上げフェーズではありますが、多くのお客様にご期待いただいていると感じており、この勢いを大切にしながら、さらに価値あるサービスを目指してまいります。

JALモバイルの申込方法と流れ

JALモバイルは、スマホやパソコンからカンタンに申し込みができ、店頭へ行く必要はありません。

申し込みから利用開始まで、すべてオンラインで完結するため、忙しい方でもスムーズにスタートできます。

ここでは、申し込みの流れやeSIM・SIMカード別の設定方法を詳しく解説します。

Webから申し込む手順

申し込みはJALマイレージバンク（JMB）にログインしたうえで、JALモバイル専用ページから行います。

手続きはIIJmioの画面と連携しているため、操作はシンプルです。

JALモバイルを契約時は、JMB番号の登録と連携は忘れずに行っておきましょう。

eSIMで利用する場合の設定方法

eSIM対応端末を使っている方は、SIMカードの到着を待たずにすぐに利用開始できます。

設定も非常にカンタンです。

対応端末は以下のとおりです。

端末によって表記や操作方法が異なるため、あらかじめ確認しましょう。

SIMカードの場合の設定方法

物理SIMを選択した場合は、SIMカードが郵送で届きます。

SIMカードが届いたら、以下の設定を行うことで利用開始が可能です。

iPhoneとAndroidでは設定画面や入力項目が異なるため、自分の端末に合った手順を事前に確認しましょう。

JALモバイルは自宅からカンタンに申し込み・設定ができるうえに、すぐにマイルが貯めれる仕組みになっています。

JALモバイルがおすすめな人

JALモバイルは万人向けというより、特定のライフスタイルにぴったりフィットする人にこそ、大きなメリットをもたらす通信サービスです。

スマホ代を抑えながら、マイルを貯めて旅につなげたい方には特におすすめです。

JALのマイルを活用したい人にぴったり

JALモバイルは、JALマイレージバンク（JMB）の会員にとって非常に相性の良い通信サービスです。

とくにJAL便をよく利用する方であれば、スマホを使うだけでマイルやステータスポイントが自動で貯まるというメリットを最大限に活かせます。

JALモバイルでは、スマホ代を支払うだけで「マイル＋Life Statusポイント」が毎月自動でたまります。

JALファンにとって、通信費がそのまま旅の資金になる画期的な仕組みです。

出張や移動が多いビジネスパーソンにも最適

JALモバイルは、営業職や出張の多いビジネスユーザーにとって実用性と特典性を両立した通信プランです。

日常のスマホ利用が、そのままJALマイルやステータスポイントにつながるため、効率的に出張を資産化できます。

JALモバイルは、ドコモまたはau回線を選べるため、全国どこでも安定した通信環境を確保できます。

毎月のスマホ代支払いでJALマイルが自動で貯まり、移動の多い人ほど恩恵が大きくなる仕組みです。

ビジネスの現場で信頼できる回線を選びたい方にも、JALモバイルは十分に実用的な選択肢です。

ポイ活初心者でもムリなく続けられる

「ポイントを貯めたいけど、手間がかかるのはイヤ」そんな人にこそ、JALモバイルはぴったりの選択肢です。

ポイ活に挫折した経験がある方でも、JALモバイルなら「何もしなくても貯まる」安心感があります。

JALモバイルのラクして得する仕組みが、初心者にも大きな魅力となっています。

JALモバイルに関するよくある質問

JALモバイルは新しいサービスなので、「本当にマイルはもらえるの？」「解約は手間がかかる？」といった疑問を持つ方も多くいます。ここでは、よくある質問に回答します。

まとめ｜JALモバイルは実質無料旅行への近道

JALマイラー・出張族・ポイ活初心者におすすめの新サービスです。

毎月もらえる価値の例（10GBプラン）
項目	内容
マイル	月50マイル＋シークレット最大100マイル
Life Status pt	毎月1pt（JGC修行にも貢献）
通信	月1400円で安定のドコモ／au回線

毎月の通信費がそのまま次の旅の資金になる感覚を体験できます。使っているだけで、気づけばマイルが増えていきます。

通信費を消える支出から旅への投資に変えるチャンスです。旅行好きなあなたにこそ、ぴったりの一台です。